カメラと一緒にレンズの購入を考えているのですが、ズームレンズと単焦点レンズで迷っています。最初に買うべきレンズはどっちが良いか教えてください!
このような疑問にお答えしていきます。
まず結論ですが、最初に買うレンズとしては、ズームレンズがおすすめです。
- ズームレンズ、単焦点レンズとは?
- ズームレンズのメリット・デメリット
- 単焦点レンズのメリット・デメリット
今回は「ズームレンズ or 単焦点レンズ」というテーマで書いていきますが、特に1本目に買うレンズに焦点を当てた記事となっています。
さらに、すでに結論は書いてしまいましたが、本文ではズームレンズ・単焦点レンズの特徴を踏まえつつ、メリット&デメリットも解説しています。
ズームレンズにしようか?単焦点レンズにしようか?と迷っている方にも参考になる内容になっていますよ!
ズームレンズ・単焦点レンズの違いって何?
1本目のレンズを買う方のなかには、「そもそもカメラのレンズってどんな種類があるの?」「ズームレンズと単焦点レンズの違いってなに?」という方も多いと思います。
カメラのレンズには大きく分けて、以下の2種類があります。
- ズームレンズ
- 単焦点レンズ
ここでは、それぞれのレンズの特徴を説明していきます。
「もう知ってるよ!」という方は、読み飛ばしてしまってOKです!
ズームレンズとは、焦点距離を変えられるレンズ
ズームレンズとは、焦点距離を変えることができるレンズで、1本持っていればいろいろな画角の写真を撮ることができます。
拡大、縮小できる(=ズームイン、ズームアウトできる)レンズなので、「ズームレンズ」と呼ばれています。
- Canon RF24-105mm F4 L IS USM
- Canon RF24-240mm F4-6.3 IS USM
一般的にズームレンズは、製品名にズームできる焦点距離の範囲が書かれています。
例えば、上記の「Canon RF24-105mm F4 L IS USM」は、24mmから105mmまでの焦点距離をカバーしたズームレンズになります。
単焦点レンズとは、1つの焦点距離しかないレンズ
単焦点レンズとは、焦点距離が決まっていて変えることができないレンズになります。
単一の焦点距離のレンズなので、「単焦点レンズ」と呼ばれています。
- Canon RF35mm F1.8 MACRO IS STM
- Canon RF50mm F1.8 STM
- Canon RF85mm F1.2 L USM
ズームレンズとは異なり、単焦点レンズは焦点距離を変えることができないので、製品名には1つの焦点距離しか書かれていません。
先ほどの例だと、「Canon RF85mm F1.2 L USM」は、85mmの焦点距離に固定されたレンズになります。
ズームレンズと単焦点レンズのどっちがいいの?
結論、1本目に買うべきレンズとしては、ズームレンズがおすすめです。
もう少し詳しくお話しすると、「撮りたい写真が決まっていない方=ズームレンズ」「よく撮影する焦点距離が決まっている方=単焦点レンズ」がそれぞれおすすめです。
理由については、以下で解説していきますね。
撮りたい写真が決まっていない方は「ズームレンズ」がおすすめ
まだ具体的に撮りたい写真が決まっていない方やいろんなものを撮影したい方は、ズームレンズがおすすめです。
理由としては、1本のレンズで様々な画角の写真を撮影できるからです。
例えば、24-105mmのズームレンズの場合、広角~望遠までを撮影できるので、風景写真や被写体にグッと寄った写真を1本のレンズで撮影できます。
初めてカメラやレンズを買う場合、撮りたい被写体が決まっていないという方が多いと思います。
そのため、何でも撮れるズームレンズを最初に購入し、そのレンズを使っていく過程で撮りたい被写体やお気に入りの画角を見つけて、それから単焦点レンズにステップアップした方が写真を楽しめるとボクは考えています。
ですから、最初の1本としてはズームレンズを買うべきという結論に至ったわけですね。
よく撮影する焦点距離が決まっている方は「単焦点レンズ」がおすすめ
反対に、すでに撮りたい写真が決まっていたり、お気に入りの画角がすでにあったりする方は、単焦点レンズをおすすめします。
理由としては、単焦点レンズの方がズームレンズと比べると写りが良く、写真作品を作りやすいからです。
単焦点レンズはズームレンズより明るいレンズ(=F値の小さいレンズ)が多いです。
明るいレンズのメリットとして、シャッタースピードを稼げる、ボケが綺麗などがあり、表現の幅が広がります。
さらに、一般的に写りの良さは「単焦点レンズ > ズームレンズ」と言われています。
このようなことから、すでに撮りたい写真やお気に入りの画角が決まっている場合は、単焦点レンズを使うことをおすすめしているわけです。
ズームレンズと単焦点レンズのメリット・デメリットとは?
ここからは、ズームレンズと単焦点レンズのメリット・デメリットを解説していきます。
ズームレンズのメリット・デメリット
まず、ズームレンズのメリット・デメリットはこんな感じです。
- 1本でいろいろな画角の写真を撮れる
- レンズ交換の頻度が減り、撮影に集中できる
- 持ち運ぶレンズ本数が減り、荷物が軽くなる
- 単焦点レンズと比べると、写りはイマイチ
- 暗いレンズが多い
- 明るいズームレンズは値段が高い
ズームレンズは焦点距離を変えて、いろいろな画角を撮影できるため、コスパが高いレンズと言えます。
さらに、1本でいろいろな画角を撮れるので、持ち運ぶレンズ本数が減り、荷物を軽くすることができます。
ただ、写りは単焦点レンズに軍配が上がります。
このような特徴を踏まえると、旅行写真やストリートスナップにはズームレンズがピッタリですね。
単焦点レンズのメリット・デメリット
続いて、単焦点レンズのメリット・デメリットはこれです。
- 最高の写り
- 明るいレンズが多く、綺麗なボケが作りやすい
- 写真の上達が早まる
- ズームできない
- レンズ本数が増え、荷物がかさばる
単焦点レンズの強みは、使う焦点距離においては最高の写りで撮影でき、とろけるような美しいボケも作りやすいです。
反対に、レンズ自体では焦点距離を変えることができないので、足を動かして寄ったり引いたりする必要があります。
しかし、自分の足を動かす必要があるということは、構図を考えながら撮影することになるので、写真の上達につながります。
このようなメリット・デメリットを踏まえると、ポートレート撮影と単焦点レンズの相性は良いと言えますね。
ズームレンズを使ってお気に入りの焦点距離を見つけよう!
今回は、最初の1本はズームレンズ?それとも単焦点レンズ?というテーマでお話ししてきました。
結論、最初はズームレンズがおすすめです。
ズームレンズを使い倒していくと、「50mmで撮った写真が多いな」とか「広角で撮った風景写真が好きかも」とか、自分の撮りたい写真やお気に入りの画角が見えてきます。
そこから単焦点レンズにステップアップすることが、ボクのおすすめロードマップです!
ボクの場合は、最初に18-200mmを購入して、今は16-35mmと24-105mm、70-200mmを好んで使っていますよ!
本記事が、初めてのレンズ選びの参考になれば嬉しいです。