レンズはどんな順番で揃えればいいですか?
失敗しないレンズ選びを教えてください。
こんな悩みを解決します。
- レンズを揃える際の鉄則
- 最初に揃えるべきレンズ
- レンズの揃え方
今回は、「失敗しないレンズの揃え方」をご紹介します。
カメラのレンズって、中古でも1本数万円はしますし、高品位なレンズとなれば数十万円するものも珍しくありません。
そのため、レンズの揃え方を間違えてしまうと非常にもったいないです。
さらに、せっかく買ったのに思っていたような写真が撮れなかったとなれば、写真が嫌いになってしまうかもしれませんね。
本記事では、レンズを選ぶ際に考えておくべきことを踏まえつつ、失敗しないレンズの揃え方をご紹介していきます。
写真を撮り始めて5年以上のボクが、これまでの経験を踏まえて解説していきます!
レンズを揃える順番は「撮りたい写真」で変わる
結論、「撮りたい写真」に合わせてレンズを揃えることが鉄則です。
なぜ、レンズの揃え方や選び方で迷ってしまうのかというと、具体的にどんな写真が撮りたいのかや撮りたい被写体が決まっていないからです。
例えば、「野鳥をダイナミックに撮影したい!」という場合を想像してみてください。迷わず望遠レンズを選ぶと思います。
さらに例を挙げるなら、「夜空いっぱいに広がる星を撮りたい!」という場合は、望遠レンズよりも広角レンズを揃えた方が満足のいく写真が撮れそうですね。
このように、レンズは撮りたい写真に合わせて揃えていくことが基本になります。
次は、撮りたい写真ごとにレンズの揃え方を紹介していきます!
撮りたい写真が決まっていない場合は「高倍率ズームレンズ」
「撮りたい写真に合わせてレンズを揃える」とお話ししました。
しかし、カメラを始めたばかりの頃は、「スマホより綺麗に撮りたいけど、具体的に撮りたいものは決まってないなぁ」と考えている方が意外と多いです。ちなみにボクもそうでした(笑)
そのような場合は、まずは自分の撮りたい写真は何かを決めるところから始めましょう。
さらに、撮りたい写真を決めるためには、何でも無難に撮れるレンズを揃えて、とにかく数を撮影することが近道です。
そこで、撮りたい写真が決まっていない場合は、高倍率ズームレンズを選ぶことをおすすめします。
おすすめとしては、16mmから300mmくらいの焦点距離をカバーするズームレンズです。
上記のような、広角から望遠まで撮れるズームレンズを揃えれば、ひと通り何でも撮ることができます。
いろいろな写真を撮りながら自分の撮りたい写真を見つけていき、そこから撮りたい写真に合わせてレンズを揃えていきましょう。
風景写真のレンズの揃え方
それでは、具体的なレンズの揃え方を解説していきます。
まず最初は、風景写真を撮りたい場合の揃え方です。
おすすめのレンズの揃え方は、以下です。
- 広角ズームレンズ
- 広角単焦点レンズ
- 標準ズームレンズ
詳しく解説していきます。
1:広角ズームレンズ
風景写真を撮りたい場合、まず最初に検討すべきレンズは広角ズームレンズです。
なぜなら、広い景色を一枚の社員に写し込むことができるからです。
具体的には14mmから35mmくらいをカバーできる広角ズームレンズがおすすめです。
14~35mmくらいの画角は人の視野よりも広いと言われているので、風景を広くダイナミックに撮ることができます。
さらに、遠近感も強調されるので、奥行きのある写真も得意なレンズです。
そのため、風景写真をガッツリ撮っていきたいという方は、広角ズームレンズを最初に検討してみてください。
2:広角単焦点レンズ
広角ズームレンズが1本あれば、本格的な風景写真を撮ることができます。
しかし、夜空いっぱいの星空の写真(=星景写真)を撮りたいという場合は、広角単焦点レンズがおすすめです。
なぜなら、単焦点レンズの方がズームレンズと比べて明るいレンズになっているからです。
星景写真を撮る場合、F2.8以下のレンズがベストです。
星景写真は夜に撮ることになるので、暗い場所での撮影に強い、明るいレンズを使うことにメリットがあります。
明るいレンズとなると、やはり単焦点レンズに軍配が上がります。
さらに、写りも単焦点レンズの方が良いので、繊細な描写が求められる星景写真には相性が良いです。
本格的な星景写真を撮ってみたいという方は、広角単焦点レンズにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか!
3:標準ズームレンズ
標準ズームレンズは、風景写真の撮影にも問題なく使えます。
特に人物と風景を一緒に写し込む場合に、標準ズームレンズは重宝しますね。
24mmから70mmくらいのズームレンズであれば、人物と風景を良いバランスで写し込むことができます。
ただし、標準ズームレンズは平凡な写真になりがちなので、迫力のある風景写真を撮りたい場合には不向きです。
「人物などの主題があり、風景は副題として写し込む」などの工夫が必要になります。
ポートレート写真のレンズの揃え方
続いては、ポートレート写真を撮りたい場合です。
レンズの揃え方は、以下です。
- 中望遠単焦点レンズ
- 標準ズームレンズ
それでは解説していきますね。
1:中望遠単焦点レンズ
ポートレート写真の定番レンズといえば、中望遠単焦点レンズになります。
なぜかというと、とろけるようなボケを作りやすく、被写体を際立たせることができるからです。
おすすめはF1.8くらいで焦点距離が85mm or 135mmの単焦点レンズです。
特に85mm単焦点レンズはポートレート撮影では非常に人気のレンズです。
最近では、135mm単焦点レンズでのポートレート撮影も増えてきている印象があります。
共通していることとしては、背景ボケが美しいという点です。
さらに、明るいレンズを使うだけでも綺麗なボケを作ることができるのですが、そこに望遠特有の圧縮効果を組み合わせることで、印象的な作品に仕上がります。
ポートレート写真を本格的に始めたいと思っているのであれば、中望遠単焦点レンズは必携のレンズです!
2:標準ズームレンズ
標準ズームレンズは、ポートレート写真でも使われる万能レンズです。
ポートレート写真には、F2.8通しの24~70mmの標準ズームレンズが多用されています。
いわゆる「大三元レンズ」と呼ばれるレンズですね。
大三元レンズは高価なレンズですが、本格的にポートレート写真を始めるのであれば、ぜひ持っておきたいですね。
ちなみに本ブログでは、大三元レンズのメリット・デメリットを小三元レンズと比較した記事もあるので、合わせて読んでみてくださいね!
スポーツ・野鳥写真のレンズの揃え方
最後は、スポーツ・野鳥写真を撮りたい場合のレンズの揃え方です。
- 望遠ズームレンズ
- 望遠単焦点レンズ
一つずつ説明しますね。
1:望遠ズームレンズ
スポーツ・野鳥写真といえば、望遠ズームレンズが必須ですね。
なぜなら、スポーツ写真も野鳥写真も被写体から距離をとる必要があるからです。
スポーツ写真であれば100~400mm、野鳥写真であれば400mm以上をカバーするズームレンズがおすすめですね。
特にお子さんがいる方は、運動会などを撮影したいということもあるでしょう。
そのような場合も、100~400mmまでのレンジがあれば困ることはありません。
反対に、これより短いと屋外ではちょっと足りないですし、400mm以上となるとレンズ自体も大きくなりがちなので、持ち運びが大変になります。
野鳥は被写体も小さいので、焦点距離は長い方が重宝します。
2:望遠単焦点レンズ
望遠レンズの究極と言えば、やはり望遠単焦点レンズです。
プロフェッショナルな現場でも使われていて、写りも非常に良いからです。
ただ、望遠単焦点レンズは大きく重いものが多く、個人で所有するのはハードルが高いとボクは考えています。
正直なところ、趣味の範囲で楽しむのであれば望遠ズームレンズで問題ありません。
そのため、望遠単焦点レンズの購入は「本当に必要か?」を充分に吟味してから決めることをおすすめします。
上手にレンズを揃えて写真を楽しもう!
今回は、レンズの揃え方をテーマにお話ししてきました。
結論、「撮りたい写真」に合わせてレンズは揃えていきましょう。
レンズにはそれぞれ特徴があり、得意・不得意があるので、それを踏まえつつ自分の撮りたい写真に合ったレンズを揃えていくことが大切です。
さらに本ブログでは、ズームレンズと単焦点レンズの特徴や最初に選ぶべきレンズはどっちか?を解説した記事もあるので、ぜひ読んでみてください!