大三元レンズと小三元レンズのどっちが良いの?メリット・デメリットも知りたいです。
このような疑問を解決していきます。
結論からお話しすると、「写りに妥協したくないという方=大三元レンズ」「軽く軽快に使っていきたい方=小三元レンズ」となります。
- 大三元レンズ、小三元レンズとは?
- 大三元レンズのメリット・デメリット
- 小三元レンズのメリット・デメリット
- Canon(キヤノン)の大三元レンズ、小三元レンズ
今回は「大三元レンズ or 小三元レンズ」という内容を書いていくのですが、冒頭ですでに結論を述べてしまいました。
そこで本文では、大三元レンズと小三元レンズそれぞれのメリット・デメリットを詳しく解説しつつ、具体的なレンズをご紹介していきます。
ボクはCanon(キヤノン)を使っているので、紹介するレンズもCanon向けのレンズになります!
大三元レンズ・小三元レンズとは何か
そもそも、大三元レンズ・小三元レンズと言われても「それって何?」という方も多いことでしょう。
ここでは、大三元レンズ・小三元レンズとはどのようなレンズなのかを解説していきます。
大三元レンズとは、F2.8通しのズームレンズ
大三元レンズとは、開放F値がF2.8通しのズームレンズで、広角・標準・望遠の3つがラインナップされています。
F2.8通しのズームレンズで広角・標準・望遠の3種類あることから、「大三元レンズ」と呼ばれています。
さらに、大三元レンズは各カメラメーカーが力を入れて開発するレンズになるので、最高級レンズとしてラインナップされることもあり、一眼レフやミラーレスを使う方の憧れでもありますね。
小三元レンズとは、F4通しのズームレンズ
一方で、小三元レンズとは、開放F値が4通しのズームレンズで、同様に広角・標準・望遠の3つが揃っています。
F4通しのズームレンズで広角・標準・望遠の3種類あることから、「小三元レンズ」と呼ばれています。
大三元レンズのワンランク下に位置づけられるズームレンズです。
当たり前ですが、描写性能などは大三元レンズの方が良いです。しかし、コンパクトなレンズが多く、価格も大三元レンズより安いという小三元レンズならではの特徴もあります。
大三元レンズと小三元レンズはどっちがいいの?
結論、写りにも妥協したくない方は大三元レンズ、軽く軽快に持ち運びたい方は小三元レンズがおすすめです。
以下で、理由について解説していきます。
ズームレンズでも写りに妥協したくない方は「大三元レンズ」がおすすめ
写りに妥協したくない、最高の描写性能がほしいという方は、大三元レンズをおすすめします。
理由としては、カメラメーカーが力を入れて開発しており、高品質なレンズが揃っているからです。
さらに、大三元レンズはカメラメーカーを代表するレンズとしてラインナップされることが多く、描写性能なども非常に良いレンズが揃っています。
そのため、ズームレンズでも写りに妥協したくない方は、大三元レンズを選んでおけば間違いありません。
軽快にサクサク撮影したい方は「小三元レンズ」がおすすめ
軽く軽快に持ち運んで、サクサク撮影したいという方は、小三元レンズをおすすめします。
小三元レンズは大三元レンズと比べて、重さが約半分~2/3程度と軽く、レンズ径も1~2段程度小さいです。
例えば、Canon EF24-70mmの大三元レンズと小三元レンズを比べてみると、こんな感じになります。
レンズ | 重さ | レンズ径 |
---|---|---|
EF24-70mm F2.8L II USM | 805g | 82mm |
EF24-70mm F4L IS USM | 600g | 77mm |
軽い! | 小さい! |
このように、小三元レンズはコンパクトです。
そのため、サクサク撮影したい時、特に旅行などでは小三元レンズがおすすめですね。
大三元レンズと小三元レンズのメリット・デメリットとは?
ここからは、大三元レンズと小三元レンズのメリット・デメリットを解説していきます。
ただ、ここまで読み進めてきた方には、もうお分かりかもしれませんね。
大三元のメリット・デメリット
初めに、大三元レンズのメリット・デメリットは、こんな感じです。
- ズームレンズとしての写りは高品位である
- F2.8通しで明るく、暗い場所での撮影に強い
- ボケが綺麗に出る
- 価格が高く、なかなか手が出ない(小三元レンズの約1.5~2倍)
- 大きくて重い(小三元レンズの約2倍)
高い描写性能を備えている分、価格は高くなりますし、サイズも大きくなります。
そのため、写真を仕事としているプロの方には必須レンズかもしれませんが、趣味で写真を撮っている方にはコスパが悪いとも言えますね。
ただ、趣味の写真でも写りに妥協したくないなら、大三元レンズがおすすめですね。
小三元レンズのメリット・デメリット
一方、小三元レンズのメリット・デメリットは、これです。
- 大三元レンズと比べると安価で、手に入りやすい
- 大三元レンズより、コンパクトなレンズが揃っている
- F4通しと大三元レンズより暗い
- ボケ量が物足りない
小三元レンズのメリットは、大三元レンズのデメリットの裏返しですね。
さらに、デメリットを2点挙げていますが、工夫次第で解決することができます。
例えば、1つ目の大三元レンズより暗いというデメリットについては、高感度に強いカメラを選べばあまり気にする必要はないですねです。
加えて、2点目のボケ量の少なさについても、望遠レンズのテレ側(70-200mmなら200mm側)を使えば、そこそこ綺麗なボケを作ることができます。
このようなことから、小三元レンズは大三元レンズより安価であり、他のズームレンズよりも良質なレンズになるので、コスパの良いと言えます。
Canon(キヤノン)の大三元レンズ・小三元レンズ
ここで、Canon(キヤノン)の大三元レンズ・小三元レンズを少しだけ紹介します。
レンズ選びの参考にしてみてくださいね。
一眼レフ向けレンズ
一眼レフ向けの大三元レンズ・小三元レンズは、以下です。
ミラーレス向けレンズ
続いて、ミラーレス向けの大三元レンズ・小三元レンズは、こんな感じです。
(番外編)RF28-70mm F2 L USM
ここからは番外編になります。
大三元レンズはF2.8通しのズームレンズとお話ししましたが、ミラーレス向けにF2通しのズームレンズがあるので、ご紹介します。
大三元レンズじゃ満足できない!って方は、購入を検討してみてください!
特徴を知って上手に大三元レンズ・小三元レンズを選ぼう!
今回は、大三元レンズと小三元レンズのどっちがいいの?というテーマで、お話ししてきました。
結論としては、写りに妥協したくない方は大三元レンズ、軽く軽快に持ち運びたい方は小三元レンズということになります。
どちらか一方を揃えるのも良いですが、大三元レンズと小三元レンズを組み合わせるという方法もおすすめです。
例えば、広角レンズであれば風景写真の撮影に使うことが多いと思うので、そこまでボケ量は必要ありません。
そうであれば、F4通しの小三元レンズで問題ないです。
こんな感じで、大三元レンズと小三元レンズの特徴を知って、工夫してレンズを揃えていくことが最適解ですね。
本記事が、皆さまのレンズ選びの参考になると嬉しいです!