キヤノンから発売されている単焦点レンズ『RF50mm F1.2 L USM』を2023年7月下旬ごろに購入しました。
同じ50mmの単焦点レンズとしては、RF50mm F1.8 STMというレンズも持っています。
ですが、やはりF1.2という明るさに惹かれない人はいないでしょう。
かく言うボクもF1.2という魅惑の明るさに惹かれてしまい、ついに先月RF50mm F1.2 L USMをマップカメラさんで買ってしまったわけです。
今回は、この至高の50mm単焦点レンズ『RF50mm F1.2 L USM』についてまとめていきます。
これから使ってみようかなぁ~と考えている方の参考になればと思います。
- RF50mm F1.2 L USMの特徴
- 良い点、イマイチな点
- RF50mm F1.2 L USMで撮った作例
- 村松祐太郎
- 2018年から写真作家として作品作りを始める
- カメラはキヤノン一筋
- 第56回キヤノンフォトコンテスト入賞
RF50mm F1.2 L USMについて
RF50mm F1.2 L USMは、2018年10月25日に発売された標準単焦点レンズです。
焦点距離は50mm。
さらに、キヤノンが誇る高級レンズの証である”L”を冠した単焦点レンズになります。
開放F1.2から使える高い光学性能を持っており、アマチュアカメラマンだけでなく、プロユースにこたえてくれるであろう素晴らしいレンズです。
ただし、開放F1.2で高解像度・高コントラストを実現するということは、それだけレンズ重量は重くなることを覚悟しなければなりません。
重量は950g。50mm単焦点レンズとは思えない超弩級の重量になります。
それでも「このレンズで撮りたい」と思わせてくれるだけの魅力がRF50mm F1.2 L USMにはあります。
RF50mm F1.2 L USM | |
---|---|
レンズ構成 | 9群15枚 |
絞り羽枚数 | 10枚 |
焦点距離 | 50mm |
最短撮影距離 | 0.4m |
最大撮影倍率 | 0.19倍 |
開放F値 | F1.2 |
レンズ内手ブレ補正 | なし |
防塵・防滴 | あり |
フィルター径 | 77mm |
重量 | 950mm |
RF50mm F1.2 L USMのここが良い
RF50mm F1.2 L USMを手に入れてから約1ヵ月使ってきました。
使っていくなかでRF50mm F1.2 L USMの良い点はこんな感じ。
- AFにストレスを感じない
- コントロールリングがある
- 開放からしっかり写る
- なめらかなボケ味
- 逆光耐性バツグン
AFにストレスを感じない
AFはキビキビ動いてとてもスムーズ。
さらに、超音波モーターによるAFのため、非常に静かです。
実際使ってみると「本当にAF動いている??」と思ってしまうほどに。
コントロールリングがある
RF50mm F1.2 L USMも他のRFレンズと同様にコントロールリングが付いています。
有償でクリック感を無くすこともできますが、ボクはクリック感がある方が好みです。
開放からしっかり写る
開放から問題なく描写できるレンズです。
明瞭度を無理やり上げてカリカリにしている感じはありません。非常に上品な写り。
俗に言う「線の細い描写」をしっかり表現できる印象ですね。
なめらかなボケ味
ボケ味はとてもなめらかな印象。
ポートレート撮影にも積極的に使っていきたいですね。
逆光耐性バツグン
イマドキのレンズはどれもそうですが、RF50mm F1.2 L USMも例に漏れず逆光耐性は強い。
オールドレンズ風のフレアやゴーストを出したくてもなかなか出ません。
この繊細で現代的な描写をぜひ体感してみてください。
RF50mm F1.2 L USMのここがイマイチ
反対にイマイチなところも見えてきました。
ただ、圧倒的な描写の前には霞んでしまう点かもしてません。
- 重い
- 鏡筒表面がサラサラで落としそうになる
重い
950gはなかなかの重量感があります。
同じ50mm単焦点レンズであるRF50mm F1.8 STMが160gであることを考えると比較になりませんね。
実際に持ってみるとガラスの塊を感じることができます(笑)
鏡筒表面がサラサラで落としそうになる
表面がサラサラのプラスチックになっているので持つと結構落としそうになります。
重さも相まって慎重な取り扱いが求められます。
特に夜間撮影で手元が見えづらいときは細心の注意を払いましょう。
RF50mm F1.2 L USMの作例
作例を少しだけ紹介します。
ここで紹介する作例はEOS R6 + RF50mm F1.2 L USMの組み合わせです。
4500万画素のR5と組み合わせれば、より満足する写真が撮れると思います。
その場の空気感も写るといいますが、1枚目はまさにそんな感じ写真。
2枚目はハイライトとシャドウのコントラストをぜひ見てみてください。さらに、門の先に見える景色のボケ味もクリーミーで優しい印象を与えてくれます。
こちらの3枚は有楽町にある東京国際フォーラムで撮りました。
ガラスと鉄骨の無機質さが繊細に表現できていると思います。
ですが、明瞭度を持ち上げてカリカリになりすぎているわけではありません。
天井から差し込む光は、どこか柔らかさを伴い、優しく空間を包み込んでいるかのようです。
手前の建物の立体感。その奥に見える東京スカイツリー。
遠近感あるのか、無いのか、変な錯覚を覚える1枚。
もちろん合成なんてしていません。
新時代の50mm単焦点を体感しよう!
キヤノンが送り出した至高の50mm単焦点レンズ、それがRF50mm F1.2 L USM。
重いし、大きいし、そして値段も高い。
それでも「このレンズが使いたい」と思わせてくれる。
そんな魅力がRF50mm F1.2 L USMにあるんですよ。
一人でも多くの方にその魅力が伝わってくれると嬉しいです。
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