初めて三脚を買おうと持っているのですが、選ぶときのポイントを教えてください。おすすめ三脚も一緒に教えてほしいです。
三脚があれば表現の幅が広がり、写真がこれまで以上に楽しくなります。
特に夜景写真には三脚が必須になってきます。
そこで「私も夜景を綺麗に撮りたい!」と思って三脚を探している方もいることでしょう。
探している過程で大きな壁にぶつかります。それは『種類多すぎ。なに選べば良いか分からん。』ということ。
今回の記事では、このような悩みを解決します!
本記事を最後まで読んでもらえれば、初めての三脚選びにチェックしたいポイントが分かっちゃいます。
さらに、筆者がおすすめする三脚も紹介しているので、三脚選びの参考にしてください!
- 結論、最初の三脚は「トラベル三脚」一択
- トラベル三脚の魅力
- トラベル三脚を選ぶポイント
- おすすめのトラベル三脚
- トラベル三脚を使うときの注意点
- 村松ゆーたろー
- 2018年から写真作家として作品作りを始める
- カメラはキヤノン一筋
- 第56回キヤノンフォトコンテスト入賞
普段使いや旅行にも便利なトラベル三脚の魅力
トラベル三脚の最大の魅力は
持ち運びに便利なコンパクトさ
なぜトラベル三脚が普通の三脚よりもコンパクトなのかというと、脚に特徴があるからです。
トラベル三脚は脚の部分が反対に折りたためるようになっているので、一般的な三脚よりも小さく収納することができます。
小さくコンパクトに収納できるので、旅行カバンやカメラバッグにも入れやすく、持ち運びに非常に便利です!
大きい三脚は持ち運びが億劫になってしまい、買ったは良いけど結局使わなかったなんてことになりがちです。
特に初めて三脚を選ぶときは、できるだけコンパクトで持ち運びしやすいものを選ぶことが大切です。
そのため、最初の三脚にはトラベル三脚がピッタリというわけです!
小さくコンパクトに畳めるので、持ち運びしやすく、普段使いだけでなく旅行にも持っていきやすい!
ボクも初めての三脚はトラベル三脚を選びました!今でも使っているほど気に入っています
トラベル三脚を選ぶポイント5つ
コンパクトに収納でき、持ち運びに最適なのでトラベル三脚の魅力。
ここではトラベル三脚を選ぶうえでチェックしておきたいポイントを5つ紹介するので、このポイントを押さえてお気に入りの三脚を選んでみてください。
- 脚の素材
- ロック方式
- 持ち運ぶときのコンパクトさ
- 伸ばしたときの高さ(全伸高)
- 載せられるカメラの重さ(耐荷重)
ポイント1:脚の素材
三脚の脚の素材にはカーボンとアルミの2種類があります。
カーボンとアルミのそれぞれのメリットとデメリットはこんな感じ。
カーボンのメリット | カーボンのデメリット |
---|---|
・アルミよりも軽くて持ち運びしやすい ・寒い場所でも三脚本体が冷たくなりにくい ・振動の吸収がアルミよりも優れている | ・アルミと比べて高価 ・衝撃を受けたときにアルミより壊れやすい |
アルミのメリット | アルミのメリット |
---|---|
・カーボンよりも安価に購入できる ・カーボンと比べて衝撃に強く頑丈 | ・カーボンより重い ・寒い場所だと三脚本体が冷たくなりやすい |
筆者のおすすめは断然カーボンです!
トラベル三脚のコンパクトさを最大限に活かすためにはカーボンが最適です。
たしかにアルミと比べると値段は高めですが、最近ではお手頃価格で手に入るカーボン三脚もたくさん販売されているので、依然と比べると手が届きやすくなっています。
ポイント2:ロック方式
三脚を伸ばしたとき、伸ばした脚を固定する方式としてナットロックとレバーロックの2つが代表的です。
- ナットロック:脚の可動部にネジ切りがあり、ペットボトルのキャップを閉めたりするように回して固定する方式
- レバーロック:脚の可動部にレバーが付いていて、レバーをパチッと押し付けて固定する方式
トラベル三脚はナットロックを採用しているものが多いです。
レバーロックはロック部分がナットロックよりも大きくなりがちなので、トラベル三脚のような持ち運びに特化した三脚には不向きな方式になります。
筆者もナットロックをおすすめします。
なぜなら、レバーロックよりも仕組みがシンプルなので、壊れにくく、メンテナンス性に優れているためです。
ポイント3:持ち運ぶときのコンパクトさ
トラベル三脚は折りたたむと40~50cmくらいになるものが多く、重さも1~1.5kgほどが一般的です。
この大きさと重さを参考にして、実際に店頭で触ってみたり、入れたいカバンのサイズに合うかなど確認してみてください。
ポイント4:伸ばしたときの高さ(全伸高)
コンパクトさがウリのトラベル三脚は、最大まで伸ばした時の高さ(=全伸高)が1300~1500mmほどと少し低めです。
どのくらいの高さが適切かは使う人の身長などによっても変わってくるので、実物を見ながら選んでみてください。
おすすめとしては、ほしい高さより少し高めのものを選んでおけば、高さが足りなくて困るってことはないです。
ポイント5:載せられるカメラの重さ(耐荷重)
トラベル三脚はあまり重たいカメラやレンズを載せることができません。
フルサイズミラーレスカメラ&広角~標準のズームレンズくらいであれば、基本的には問題ありません。
ただ、望遠レンズを載せる場合や縦振り一体カメラを載せる場合などは、事前に載せたい機材の重さを確認しておきましょう。
選ぶ際のポイントは、持っている機材で一番重い組み合わせの重さをしっかり支えてくれる三脚を選ぶことです。
おすすめのトラベル三脚2選
それではおすすめのトラベル三脚を2つご紹介します。
おすすめ三脚①:マンフロット befreeアドバンス カーボンT三脚
カメラ三脚やカメラバッグでお馴染みのマンフロットのトラベル三脚になります。
カーボン製の三脚のため、非常に軽く、持ち運びがしやすいです。
さらに、耐荷重が8kgとなっており、幅広いシーンで活躍してくれるトラベル三脚になっています。
ボクもこの三脚を普段から使っています!!
おすすめ三脚②:Gitzo(ジッツオ) トラベラー三脚 GT1545T + 雲台
プロのカメラマンも愛用する三脚メーカーがGitzo(ジッツオ)です。
そのGiztoから発売されている「トラベラー三脚GT1545T」もおすすめトラベル三脚です。
プロも愛用しているだけあって値段はめちゃくちゃ高いですが、質はめちゃくちゃ高いので一生モノの買い物としてはおすすめできる三脚になります。
トラベル三脚を使うときの注意点2つ
良いこと尽くめのトラベル三脚のように感じますが、使う際の注意点もあります。
ここではトラベル三脚の注意点を解説しているので、買ってから後悔しないようにしっかり確認しておきましょう。
- 大きなレンズやカメラには不向き
- 自由雲台にやや癖がある
注意点その1:大きいレンズやカメラには不向き
トラベル三脚選びのポイントでもお話ししましたが、コンパクトさを重視している分、耐荷重が低めです。
望遠レンズや縦振り一体のカメラなど、重量のある機材を載せるには少し心もとないです。
そのため、大型の機材を使う予定がある場合は、トラベル三脚は不向きなので注意しましょう。
注意点その2:自由雲台にやや癖がある
雲台とは三脚のカメラを載せる部分になります。
トラベル三脚の多くは雲台として「自由雲台」を採用していて、少し使い方に慣れが必要です。
ちなみに自由雲台とはこんな感じのものです。
台座がボール状になっているので、向きや角度を自由に変えることができるのですが、同じ方向にまっすぐ動かすことが苦手です。さらに、水平垂直をきっちり出すのも結構大変です。
そのため、夏の花火のように短時間で水平垂直を決めて撮影するような被写体には不向きです。
特に花火写真には自由雲台はおすすめしません。
一度、自由雲台で花火写真を撮りに行ったのですが、めっちゃ大変でした。水平垂直を出すのがひと苦労だし、手元も見づらいのでセッティングにめちゃくちゃ時間がかかってしまいました
小さいは正義!初めての三脚にはトラベル三脚一択!
トラベル三脚はコンパクトで取り回しもしやすいので、初めての三脚にピッタリです!
さらに普段使いだけでなく、旅行や運動会などにも持っていきやすいので、たくさん持ち出して大切な思い出を綺麗な写真に残していきましょう!
最後に一言、「小さいは正義!」