F2.8通しの標準ズームレンズってものすごく高価だけど、どんな魅力があるのですか?
こんな疑問にお答えしていきます。
まず結論から言ってしまうと、「ズームレンズでありながら、単焦点レンズに匹敵する描写力」という点に尽きます。
- 大三元レンズとは?
- 大三元標準ズームレンズのメリット、デメリット
- 「RF24-70mm F2.8 L IS USM」の作例紹介
今回は大三元レンズの中でも24~70mmの標準域をカバーする『標準ズームレンズ』の魅力を深堀りしていきます。
大三元レンズって正直メチャクチャ高価ですよね?(レンズ1本で30万円って冷静に考えて、、、笑)
値段に圧倒されて、「良いレンズなのは分かるけどなかなか手が出せない」という方も多いことでしょう。
そこでこの記事では、「大三元標準ズームレンズを買おうか悩んでいる方」や「背中を押してほしいと思っている方」の手助けをするべく、大三元標準ズームレンズの魅力をご紹介していきます!
- 村松祐太郎
- 2018年から写真作家として作品作りを始める
- カメラはキヤノン一筋
- 第56回キヤノンフォトコンテスト入賞
大三元レンズとは?
大三元レンズとは、「ズーム全域でF2.8通しのレンズ」のことを言い、広角・標準・望遠の3種類あることから麻雀の役に例えて”大三元”レンズと呼ばれています。
さらに、大三元レンズは各カメラ・レンズメーカーがブランドを代表するレンズとして力を入れて開発しています。
そのため、「明るさ・高画質・堅牢性」の三拍子そろった最高級レンズとしてラインナップされています!
現在(2023年1月時点)、キヤノンのRFレンズとしてはこの3本が大三元レンズとしてラインナップされています。
- 広角:RF15-35mm F2.8 L IS USM
- 標準:RF24-70mm F2.8 L IS USM
- 望遠:RF70-200mm F2.8 L IS USM
大三元標準ズームレンズの魅力
冒頭ですでに結論を言ってしまっていますが、大三元標準ズームレンズの最大の魅力は、
「単焦点レンズに匹敵する描写力」
この点に尽きますね。
一般的にズームレンズは単焦点レンズと比べると画質が悪いと言われがちです。
ですが、大三元ズームレンズは各ブランドを代表するズームレンズなだけあって、単焦点レンズにも負けない描写力を持っています。描写力については、ぜひ作例で確認してみてください!
さらに、標準域とは24~70mmくらいの焦点距離になるのですが、これを単焦点レンズで揃えようとすると4本くらい必要になります。(24mm+28mm+35mm+50mm=4本!)
単純に考えて4本もレンズを持ち歩くのは、かさばるし、重いし、交換するの面倒くさいし、とあまり現実的ではありませんよね?(意外と全部揃えようとすると大三元標準ズームレンズが変えちゃう可能性もある、、)
大三元標準ズームレンズが1本あれば万事解決!
結果的にお財布に優しいし、写りも妥協しないで済むしと良いこと尽くめではないでしょうか?
いろいろ言いましたが、大三元標準ズームレンズの魅力をまとめるとこんな感じです。
描写力は単焦点レンズ並みでありながら、ズームレンズという便利さも兼ね備えた万能レンズである!
大三元標準ズームレンズのメリット、デメリット
大三元標準ズームレンズの魅力がお分かりいただけたところで、メリットとデメリットについてお話ししていきます。
- 単焦点レンズに匹敵する描写力
- ズーム全域でF2.8の明るさ
- 背景ボケが綺麗
- とにかく値段が高い
- デカくて重い
メリット3つ
まずはメリットについて見ていきましょう!
メリット①:単焦点レンズに匹敵する描写力
先ほどもお話ししましたが、やっぱり描写力は最高です。
実際の写りの良さは作例紹介で見ていただきたいですが、単焦点レンズで撮ったと錯覚してしまうくらいです。
やはり、各カメラ・レンズメーカーのブランドを代表するレンズなだけはありますね。
メリット②:ズーム全域でF2.8の明るさ
大三元ズームレンズはズーム全域でF2.8通しになっています。
つまり、室内での撮影や暗い場所での撮影でもシャッタースピードを稼ぐことでき、歩留まりの高い写真が撮りやすくなります。
最近のレンズやカメラには手ブレ補正が入っていますが、動いている被写体のブレ(=動体ブレ)を手ブレ補正では防ぐことができません。
じゃあどうすれば良いのか?
答えは、シャッタースピードを稼げば良いんですね!
つまり、大三元標準ズームレンズの全ズーム域をF2.8という明るさで使えるということは、それだけでメリットというわけです!
メリット③:背景ボケが綺麗
ズーム全域でF2.8という明るさを維持できるということは、背景ボケも綺麗に表現できるメリットもあります。
背景ボケを作るコツは、「明るいF値のレンズを使う」「望遠域を使う」の2つがあります。
キットレンズなどはズームした場合にF値が暗くなってしまうものが多いので、背景ボケを作ろうと思ったときに技術が必要となります。
大三元標準ズームレンズであれば、ズームしてもF値が変わらないため、F2.8のまま望遠域を使って撮影することができます。(要するに、大三元の望遠ズームレンズはこの点おいては最強というわけですね)
つまり、簡単に背景ボケの写真を撮れちゃうってわけです!
デメリット2つ
続いてデメリットになります。
デメリット①:とにかく値段が高い
大三元標準ズームレンズはとにかく値段が高い!
というか、大三元ズームレンズは広角・標準・望遠の全てにおいて高いです。1本あたり30万円は軽くします。
さらに、最近の物価高、値上げラッシュによりますます値段が上がっています。
デメリット②:デカくて重い
描写力や明るさと引き換えになるのは値段だけじゃありません。
大三元レンズはデカくて重いです。まさに「ガラスのかたまり」という感じ。
作例紹介
ボクのインスタグラム(@yuu.m.726)では、他にもたくさんの写真作品をアップしているので、ぜひ見に来てください!
大三元標準ズームレンズは高いけど良いものだ。
いかがでしたでしょうか?
大三元標準ズームレンズを買う決心がつきましたか?
ちなみにボクは、冬のボーナスと使用頻度の少なかったレンズ達を売却して購入しました!(ヨ○バシで会計するときはちょっと手が震えましたね笑)
最後に、大三元標準ズームレンズの魅力をまとめておきますね。
描写力は単焦点レンズ並みでありながら、ズームレンズという便利さも兼ね備えた万能レンズである!
本記事が皆さんのレンズ購入の手助けになれば嬉しいです!