桜の写真が上手に撮れなくて悩んでいます。
どうすればキレイに桜を撮れますか?
キレイに撮るコツやおすすめレンズを教えてください!
こんなお悩みにお答えしていきます。
- 桜がキレイに撮れない理由3つ
- 桜を撮影するときの基本
- 桜撮影におすすめのレンズ3つ
- 桜をキレイに撮影するコツ4つ
今回は、「桜」の撮影におすすめのレンズとキレイに撮るコツを作例と合わせて解説します。
結論からいうと、ちょっと工夫するだけでキレイな桜写真を撮ることができます。
この記事で紹介している作例は、カメラ歴3年のボクが撮った桜写真になりますが、今回解説するコツを意識しただけでこれだけの写真を撮ることができちゃいます。
そこで、本記事では、桜撮影におすすめのレンズと撮るコツを詳しく解説していきます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
なぜ、桜がキレイに撮れないの?その理由は3つ
下記の3つが、桜の写真がキレイに撮れない理由になります。
- 桜の花びらが暗くなってしまっている
- 「なんとなく桜を撮りました」感が否めない構図になっている
- 満開の時期を逃してしまい桜が散ってしまっている
ボクが実際に桜の写真を撮っていて「なんだかイマイチだなぁ」と感じる写真は、多かれ少なかれ上記のようなパターンになります。
特に①と②は一番やりがちな失敗ですね。
その1:桜の花びらが暗くなってしまっている
まずは、こちらの作例をご覧ください。
桜の花びらが影になり、せっかくのピンク色もグレーにくすんでしまっています。
基本的に桜は撮るときは見上げて撮ることが多いですが、見上げるということは太陽を背に桜の花びらを撮ることになりますよね。
そうなると、カメラに対して太陽の光が逆行となってしまい、作例のような影のかかった暗い写真になってしまいがちです。
その2:「なんとなく桜を撮りました」感が否めない構図になっている
こちらもやりがちな失敗作例になります。
桜を撮るときは、「キレイな桜をたくさん撮りたい」と思い、全体に桜を入れようとしていませんか?
全体を撮りたいがために広く撮ってしまったせいで、他の花見客が背景に入ってしまったり、”ただ桜を撮った写真”になったりと、ありきたいな作品になりがちです。
その3:満開の時期を逃してしまい桜が散ってしまっている
赤枠で囲んだ部分が桜が散ってしまった部分になります。
せっかく桜を撮りに来ているのに、満開の時期を逃してしまうと一気に物足りない桜写真になってしまいます。
桜写真を撮りたい場合は、できる限り満開の時期に撮影することがおすすめです。
満開の時期は他の花見客もたくさんいるので、写真を撮るときはマナーを守って撮りましょうね!
桜を撮影するときの基本を押さえよう!
それでは、桜撮影で失敗しないために押さえておくべき基本を解説していきますね。
- RAW現像を前提に「RAW形式」で撮影する
- 露出は少し明るめに設定する
それでは1つずつ解説していきますね。
RAW現像を前提に「RAW形式」で撮影する
RAW現像とは、RAW形式で撮影した写真を調整して最終的な写真に出力することをいいます。
最近では、一眼レフやミラーレスだけでなく、iPhoneなどでも「RAW形式」で撮影できるようになっています。
RAW形式で撮影できるカメラ、スマホをお持ちの方は、RAW形式で撮影しましょう!
RAW形式で撮影する大きなメリットは、撮った後に明るさを調整したり、色合いを調整したりがJPEG形式と比べて自由度が非常に高いからです。
なぜなら、JPEG形式と比べてRAW形式の方が1枚の写真に含まれる情報量が多いためです。
RAW形式で撮っておけば、ちょっと明るくしたいや桜のピンクを強調したいなどの調整がパソコンやスマホで簡単にできちゃいます。
JPEGだと写真全体の雰囲気を変えたり、明るくしたりなどの調整を行うとそもそもできなかったり、ノイズが出てしまい画質が落ちてしまいがちです。
しかしRAW形式だと、違和感なくキレイに調整できるメリットがあります。
露出は少し明るめに設定する
桜を撮るときは少し露出補正をプラス(明るめ)にすることをおすすめします。
先ほど、桜がキレイに撮れない理由の「その1」で解説しましたが、桜はデフォルト設定で撮影すると暗めになりがちです。
そこで露出補正をプラスしてあげると、写真全体が明るくなり、鮮やかな写真に仕上がります。
RAW形式の場合はRAW現像で露出を調整できるので、撮影時は白とびや黒つぶれしないように露出補正しましょう!
桜撮影におすすめのレンズ3つ
桜撮影にぜひ使ってほしいレンズを3つ紹介します。
- 望遠単焦点レンズ
- 望遠ズームレンズ
- マクロレンズ
スマホを使って撮影している方は、今から紹介するレンズの特徴を参考に写真を撮ってみてください!
1つずつ、紹介します。
望遠単焦点レンズ【筆者のおすすめ!】
1つ目は「望遠単焦点レンズ」になります。
ボクが数ある単焦点レンズのなかで一番好きなレンズで、「焦点距離100mm前後の明るい単焦点レンズ」がおすすめです。
なぜなら、背景ボケを活かした撮影ができるので、表現の幅が広がるからです。
さらに、望遠レンズの特徴である圧縮効果を活かして、背景を整理して余計なものが写り込まないように撮ることもできます。
あとで説明する桜撮影のコツでは、全て「135mm F1.8」の単焦点レンズで撮った写真を作例に使っているので、ボケの美しさを実際に見てみてください!
- キレイな背景ボケの写真が撮りやすい
- 圧縮効果を活かして背景を整理しやすい
- 他の人とは違った写真が撮れる
- ズームできないため自分が動かないと画角の調整ができない
- 明るい望遠単焦点レンズはサイズが大きいレンズになりがち
望遠ズームレンズ
2つ目は「望遠ズームレンズ」です。
望遠単焦点レンズと同じで、望遠レンズならではの圧縮効果を使って背景を整理することができます。
さらに、単焦点レンズには無い最大の利点が「ズームできる」という点です。
ズームができるため、自分が動かなくても画角を調整できます。
例えば、川を挟んで対岸の桜を撮りたいと思ったとき、単焦点レンズでは自分が動かないと画角を調整できませんが、ズームレンズならその場で画角を調整できるので、メチャクチャ便利です。
さらに、ズームレンズだと1本だけでいろいろな焦点距離の写真が撮れる点も、単焦点レンズには無いメリットです。
例えば、ボクがよく使う135mm単焦点レンズは「135mm」の焦点距離の写真しか撮れません。
しかし、70~200mmの望遠ズームレンズなどを使うと、70~200mmの間の写真が1本で撮れちゃいます。
おすすめの焦点距離は70~200mmくらいが使いやすくて良いですね。
- ズームできるためその場から動かずに撮りたいものが撮れる
- 圧縮効果を活かして背景を整理しやすい
- 一本でいろいろな画角の写真が撮れる
- 単焦点レンズと比べる暗いレンズが多い
- 明るい望遠ズームレンズは高価になりやすい
- 同じ焦点距離なら、単焦点レンズの方が画質が良くなりがち
マクロレンズ
3本目は「マクロレンズ」です。
マクロレンズを使うことで、桜の一部を大胆に切り取った迫力のある写真を撮影できます。
さらに、望遠レンズと同じでメチャクチャ被写体に寄って撮ることができるので、ボケを作りやすく、背景を整理しやすい利点もあります。
- 被写体に寄った迫力のある写真が撮れる
- ボケが作りやすい
- ピント合わせが難しい
桜をキレイに撮影するコツ4つ
桜をキレイに撮影するコツ4つをご紹介していきます。
- 背景に人物を入れる
- 動物と一緒に撮影する
- ボケを活かす
- 目線を下げてみる
1つずつ解説していきます。
その1:背景に人物を入れる
桜だけでなく、背景に人物を入れることで、写真にストーリー性を出すことができます。
さらに、この写真を撮るときにボクは、背景の人たちも『花見を楽しんでいる!』ってことが伝わることを意識しました。
ただ人物を入れても面白くないですもんね!
その2:動物と一緒に撮影する
人物だけでなく、動物も良い写真のアクセントになります。
ボクは野鳥に詳しくないので名前までは分からないですが、見たときに「あ!なんか春っぽい!」と感じたのですかさず1枚撮らせてもらいました!
その3:ボケを活かす
背景ボケと一緒に、前ボケも入れることで、奥行きのある写真に仕上がります。
さらに、近くに形の悪い花びらや傷んでいる花があっても、ボカしてしまえば目立たなくすることができるので、積極的にボケを活用していきましょう。
その4:目線を下げてみる
目線を下げて、足元にも目を向けてみましょう。
満開の時期は木に咲いた桜に目が行きがちですが、散り際は足元にも目を向けてみると面白い一枚が撮れるヒントが隠れていますよ。
今年こそキレイに桜を撮ろう!おすすめレンズとコツをおさらい
今回は、桜撮影におすすめレンズとキレイに撮るコツを解説してきました。
本記事の内容を簡単におさらいしておきますね。
- 望遠単焦点レンズ【筆者のおすすめはこれ!】
- 望遠ズームレンズ
- マクロレンズ
- 背景に人物を入れる
- 動物と一緒に撮影する
- ボケを活かす
- 目線を下げてみる
こんな感じですね。
この記事を参考に、夜桜を撮ってみたり、ポートレートの背景に桜を入れてみたりと、いろいろ工夫して自分だけの桜写真を撮ってみてください!